⑦Are you OK? No, am I OK?!
~大丈夫ですか?いや、私が大丈夫か?!~
5月6日(水)。
10:20ヒースロー第3ターミナル発、ヘルシンキ乗換、翌日8:50中部国際空港着。
5:00起床。
7:10分にホテルを出発し、ヒースロー空港に8:30着。
ちょうどフライトの2時間前。
焦ってチェックインカウンターまで行くが、待ち人ゼロ。
行きの行列と半分にしてちょうどいいんじゃない??
黒ひげを蓄えたおじさまにチェックインを告げる。
黒ひげおじ様:しながわ、までがわ?
え、品川??
私:いや、中部国際空港に行くので、東京にはいかないですよ。
黒ひげおじ様:はい。しながわ、までがわ?
わわわからん、なんだ?品川??一休さ~ん!!!(笑)
はっ!!
私:通路側か窓側か?ですね??通路側お願いします!!
黒ひげおじ様にっこり。
搭乗ゲート向こうで、行きに知り合った女性(以下、Mちゃん)と再会。
Mちゃんはイギリス人の旦那様と結婚して、湖水地方に住んでいる友達に会いに来たんだって。
到着時、スーツケースがなかなか出てこなくて、これはロストバゲージじゃないかと冷や冷やしていた時に、
近くにいたから声をかけたのが始まり。
行きも帰りも同じ便ということで、連絡先を交換していた。
お互い、イギリスでの体験談を話しつつ機内へ。
ヘルシンキまでの飛行中、おそらく同い年くらいだと思われる別の女性にも声をかけられた。
彼女も英語を勉強しようと、1人でイギリスに旅行してきたらしい。
意気投合してヘルシンキで、3人で少しおしゃべり。
また、乗換まで1時間しかないので、行きにスルーしてきたmarimekkoに会いに行く。
なんやかんやで慌ただしく搭乗。
中部国際空港まではMちゃんと割と席が近かった。
Mちゃんは真ん中シートになってたから大変だなぁと思って座ってたら、私の左隣(つまり窓側)席の男性が来た。
席を立って通す。
離陸して間もなく、その男性から話しかけられた。
旅行者に特有の一般的な挨拶を済ませた後、彼は衝撃的なことを言った。
男性:胸の手術をしてきたんですよ。
上着を開いて胸を見せる。
私:えっ?!そんな大手術…飛行機に乗って大丈夫なんですか?気圧の変化とか。。
この時、私はてっきり胸を開いて、心臓とかそういった臓器の手術をしたんだと思ってた。
男性:いや、それは大丈夫。これ、目立つ??
もう一度胸を見せられる。
目立つ?って聞かれても、手術跡でしょ?服着てたら見えないけど。。。
ん??
男性:いれてきたんだ。下もね、とっちゃったの。
がっっつーん!!!
この男性、、女性だ!!!!
男性:ねぇ、触ってみていいよ。
私:あ、いや(男性の膨らんだ胸を触る趣味などない!断固ない!!!)
男性:ねぇ。
ソフトタッチ。
私:は、張ってますね。
男性:目立つ?
私:隠したかったら上着着たらいいんじゃないかな。
男性:いや、明日から会社だけど、堂々と胸張って歩くよ。親には内緒で手術してきたの。でも、いいの。
男性好きだし。パスポート見せてよ。性別のところ、Fになってるんでしょ。僕もね、パスポートの性別すぐに変えるの。
私:(名前のところをさり気に隠しながら見せる)Fですね。
大きなため息を吐く男性。
男性:いいなぁ。生まれつき女で。
その言い方が、かなりねっとりとしていて鳥肌が立った。
女にも女なりの苦労があるんだよっ?!
男性みたいに力がないから、旅行するときはスーツケース重いし。
まだまだ世の中、男性社会だし、女性一人で生きていくには厳しいし。
結婚適齢期になったら周りが騒ぎ始めるし。。
ここには書けないこともいーっっぱい!!!
男性:僕の顔、女性っぽい?男性にしては綺麗な方?
私:あ~、、、最近は女性でもボーイッシュな人とか多いし、、う~ん。ごめんなさい。何とも言えないかな。
それを最後にシャットダウン。私の得意技、自分の世界へノンストップ!!
さっきの男性とのやり取りで少し気になった部分があった。
もし、私が性別を女だと知らされず、誰でも好きになる自由があるんだよと教えられたら、
果たして私は、男性と女性のどちらを好きになるのだろう。
綺麗な女性を見ると憧れる。
素敵な男性を見るとキュンとする。
これって同じ感情?
左側に空気の壁を創り上げた私は、静かに目を閉じる。
一度しかない人生、どんな風に生きるかはその人次第。
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Only put off until tomorrow what you are willing to die having left undone.
明日にやり残していいのは、やらずに死んでもいいと思えるものだけ
パブロ・ピカソPablo Picasso
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